一番星


あたりの紙をヒラヒラとあげる男子と、突然立ち上がる和妻。
スタスタとあたりの紙を持つ男子の前に行って、スッと紙をとって、何も書かれてない紙を机に。


「俺やるから。夏休み楽しんで」

「お、おお。さんきゅ」


唖然とする男子とクラスメイト。

そのまま堂々と教卓の横に居るわたしのとなりまでやって来た。


「じ、実行委員この二人で良ければ拍手」

担任の一声に、クラス内そこそこの拍手が鳴り響いた。

それから、何をやるか、クラスTシャツ作成の係などを決めた。
もちろん仕切るのは実行委員の私達なわけで。
和妻が淡々と進める話にクラスメイトはちゃんとついてくる。
そして決まったことを私は黒板に書いて。


なんか、和妻でよかった。





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