一番星


「うーん、何をやるかだけはやっぱいろいろ出るよね」


短縮日課の今日の放課後、早速文化祭企画班ってことで実行委員とTシャツ係、あとは会計係で集まった。

「実行委員の和妻と平野サン。会計は海津君と牧田さん。Tシャツ係は木野さんと宮田さん。‥‥覚えた?平野サン。」

「え?!へ?!え?!」

「平野サン、どうせクラスメイトの名前覚えてないでしょ」

「失礼な!ちゃんと苗字は把握してるっての」

和妻の言葉がグサグサと刺さる。
確かに顔と名前一致してない危うい人ひるけどさ‥‥。

「むしろ私のこと知らない人いると思う‥‥」

「それはないよ、平野さん」

にっこり即答の牧田さん。ショートボブにキリッとした目つき。クールビューティーに見つめられてドキッとすした。

「あんだけ毎日和妻といればね、目立つよ〜。仲いいよな、2人。」

と、海津くん。
当初男子のあたり紙を引いた彼だ。
なんか和妻に申し訳ないし、なんか面白そうだからと会計係に買ってでてくれた。
短髪でスッキリとしてる青年だ。

「ま、とにもかくにもちゃんと平野サンのことみんな知ってるからね。大丈夫だよ。和妻くんもいるし」

「よ、よろしくお願いします‥‥」


まあ仲良くやろうぜとみんなでよろしく〜と言い合った。



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