天使に恋した悪魔 番外編
「な、何っ?」


顔を真っ赤にしたエリカが俺をみる。

気がつくと俺は
エリカの頭をポンポンと軽く叩いていた。

「あ・・・いや、お前笑った方が可愛いぞ?」

「ふぇ?」




少しツリ目がちになっていたが
俺がそういうと
目をトロンとさせ頬を赤に染めた。



ドキッ――――



あれ?


「ば、ばっかじゃないの!さ、数学教えてよ、靖先輩!」


エリカはそう言ってニコッと笑った。


・・・気のせい、だよな?


「おぅ、覚悟しとけよ?俺は鬼コーチだからな。」

「えぇ~~ッ」


「はい、手を動かす!」


「はぁーい」


その日から俺はエリカの家庭教師になった。
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