天使に恋した悪魔 番外編
絡かっているつもりはないが・・・


「ねぇ、靖・・・」

「なんだ?」

普段見せないエリカの顔。
色っぽい・・・
自然と緊張する。
「靖・・・キスして?」

「は?・・・」

キスってお前・・・
俺はもう遊びやめたし
でもエリカ可愛いし
でも傷つける方がダメだし・・・

「わりぃ、遊び止めたんだ、オレ。」

本気だったら・・・
もしエリカが
本気だったなら
俺は 迷わずに
唇を貪っただろう。


「・・・本気、だよ?」

エリカは上目遣いで言った。

「え?」

「私だって遊ぶのやめたんだから」

あぁ エリカ
お前も 俺と同じか。


緋李と出会って

司と出会って

本当の恋を知ったんだな・・・。

「エリカ俺は先生だぞ?」

「関係ない。」

エリカはそう言って
ニッと笑った。


恋にそんなもの
関係ない。

そうだよな。


俺はエリカの顎をすくうようにして
唇を貪った。

「ふッ、ん・・・はぁ・・・」

エリカは顔を赤らめた。

と、同時にペタンと座りこむ。

「デ、でぃー・・・」

「?」

「ディープキスじゃない!!」

「そだけど?」

「そだけどって・・・」

「お前本当に遊んでたか?」

「あそんでたわ!」

変な所で負けず嫌いだ。

まぁ いい
帰ろう。

エリカのご両親に
付き合った事を話すと
靖くんなら、と
すんなり認めてくれた・・・。



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