歪んだ目 短編
「実質ニート」5日目の朝。



窓を開け、外を見る。



遠くを見て、視力を治すためだ。



昨日行った医者に勧められた。



正直どうでも良かったけど。



親にも、やれって言われて。



…ぜんぜん、見えない。



少しでも見えたら、やる気にもなるだろうけど、



…見えないんだもん。



…バッカみたい。



窓を閉じた。



時計を見た…ふりをした。



見えないことに、すぐに気が付いたから。

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