歪んだ目 短編
次の朝、眼が醒めた。



目は、開けない。



開ける必要もない。



ようやく気がついた。



私は、ただ私を生きる。






母親を呼ぶ。



肩を揉んでもらう。



「凝ってるね」母親が言う。



今は笑って、返事が出来る。






終わってしまうと私は、



ありがとう、と言って目を閉じた。



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