私とあの子



男の子を見ていると

もう日は落ちて真っ暗だった…

急に現実に引き戻された私は
あまりの暗さに理性を失いかけていた…

その時…

「なにしてんの?」

「え…?」

突然誰かに話しかけられ我にかえった

「女の子がこんな時間に1人で
なにしてんの?」

優しい眼差しで私を見つめる彼の瞳

「先生に頼まれた荷物が片付かなくて…」

彼は私の発言に少し首を傾けてから
私の腕をつかみ歩き出した

「ちょっ…」

「帰ろうよ」

彼のあまりに突然の発言に
私は固まってしまった…

「ねぇ?聞いてる?」

「はっはい!!」

私のまぬけな返事に
彼はお腹を抱えて笑ってた

「あんた本当に面白いね」

彼は優しく私微笑んだ

その笑顔で私は

恋に落ちた…




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