校舎の中で
「あたし


いつになったら前に進めるかな?


確かに壱と別れてから


好きな人も出来たりした


けど


やっぱり


壱の事


100%は忘れられないの」



あたしは壱と別れてから


鈴木先生が好きになった


けど


やっぱり


体は壱を求めている


それも事実


けど


先生も求めているのも事実なの


先生が黒板に書く数式


先生が歩く姿


先生がニヤッって笑う顔


先生があたしの頭に教材を置くこと



全てがあたしをときめかす


あたしは何が一番欲しいのかな?


「よっしゃ!!


俺特製のカクテルを

弥生にプレゼントしよう


ここに座って待ってろ」


そう言うとハルはカウンターに言ってお酒を作り始めた


あたしはお店の中を見渡す


ここに足を入れた事はあったけど


まぢまぢと見るのは初めてかも


なんかお前はお子ちゃまだからまだダメ

とか言われたな……


< 34 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop