校舎の中で
パソコンでプリントを作っていたから目が少し疲れた




時計を見ると7時過ぎだ



さすがに起して帰さないといけないな



俺は玉木に近ずく


寝息をたてて眠るかわいらしく愛しい姿


そっと頭に手を置く




それだけで玉木の気持ちが伝わってくる気がした



玉木は壱が俺の弟なんて知らないんだろうな



ってか壱自身もう玉木には会うつもりはないらしい




俺はこいつがスゲーと思う



どんなに辛ことがあってもみんなの前では笑ってる





でも




それはきっとお前なりの強がりなんだろう



一回壱に会わせてやりたい



ちゃんと気持ちを



嘘いつわりのない


玉木の心と壱の心を通わせて



それがこいつにしてやれる



俺の唯一のことだから









もう少し待ってろ







< 69 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop