『金持ち心♀♂貧乏心』




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櫂也はゆっくりと目を開け、身体を起こす。



「重・・・」



櫂也の足にかぶさるように、美桜の上半身が乗っかっていた。




「何で・・・まだいんだよ」



櫂也は足をゆっくりとどけて、美桜の頬に触れる。




「あっつー。俺の熱、貰ってやがる」



櫂也は軽くなった体で、ベッドから降りて、美桜の脇下、足に手を入れ、お姫様抱っこ状態で、自分のベッドの上に寝かせた。



「うわっ、思春期の男にはつれぇー」




櫂也は首を振って、自分の部屋から出た。




「櫂也」





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