『金持ち心♀♂貧乏心』
______________
スヤスヤと眠る美桜。
「ごめんな・・・・。本当にゴメン・・・・」
「んっ・・・・」
寝返りを苦しそうにやる美桜を見て、胸が苦しくなった。
「櫂也さま。大道寺の方に連絡したところ、約一時間後に来るそうです」
「西川、ありがとう」
櫂也は軽くお辞儀をして、西川は美桜を見ると一言「苦しそうにお眠りになりますね」と言った。
「熱だけのせいじゃ、無いかも知れないな」
「えっ?」
「夢、殺されてない。美桜はそう言ったんだ。しかもお手伝いが、化粧をしてるのに気がついてな。化粧を落とすと、くまが凄いんだ・・・。ちゃんと寝れていないのかも知れない」
西川は櫂也に氷袋を渡した。
「右頬がたいへん、腫れあがっております」