『金持ち心♀♂貧乏心』
「俺は皇堂の人間だ。」
「だから?」
來斗は櫂也の言葉に笑う。
「君は、恋愛をしたら突っ走りそうだ。いくらキョウダイ愛でも」
「はぁ・・・妹に恋なんてする要素が無いんで、分からないですけど」
來斗は櫂也の言葉にまた笑った。
「従兄妹は少なからず、同じ血を持つ。一般家庭でも受け入れられるのが難しい関係が、将来世界を支える家で出来ると思うか?」
櫂也は「そうですね」と言ったあと「でも、俺は」と話を続けた。
「本気で好きになったら、家を捨てる覚悟で告白します。相手が受け入れてくれるなら、捨てたっていい・・・と思います」