『金持ち心♀♂貧乏心』
【美桜Side】
金持ちの人間なら、当然な出来事なのかも知れない。
小さい頃の私は、天使の微笑み少女とまで言われ、夢を抱き、キラキラと輝いていた。
ある日、お父さんとお母さんが一緒にパーティーに出かけ私は執事、手伝い、SP達とお留守番だった。
でもお兄ちゃんが、密かにパーティーについて行くことを知り、私は両親を追いかけるお兄ちゃんの後を追った。
何故か歩きで向っていた両親とお兄ちゃん。
私はクマのぬいぐるみを抱いていた。
初めはそれを、知らない男に奪われた。
「これは、高いぬいぐるみさんだな・・・ってことは、君は・・・・・」