『金持ち心♀♂貧乏心』
そして、大道寺にふさわしいのは私だと思うようになった。
だってお兄ちゃんは私を殺す人だから。
一時期は、現実と夢が分からなくなったときもあった。
そしてさらに引き金を引いたのは、私についていた友人。
私の見た目と大道寺という繋がりが欲しいだけだった。
男だけでなく、女もそうだった。
教師だって、そうだった・・・・。
夢では殺され、現実では苦しめられ、もう散々だった。
結局、大道寺のお嬢様は、お嬢様らしく生きていたほうが楽で、損などしないことに気がついた。
周りに笑顔を振り撒いたって、自分が損するだけなのだ・・・。