『金持ち心♀♂貧乏心』
「美桜さま!!」
犬養は、今の状況を見て、走って美桜に近づこうとした。
「近づくな!お嬢様の命が欲しいならな」
美桜に包丁の刃を向け、狂ったように笑う男。
「お前さえいなければ、うちの経営はうまくいって、嫁が過労死することも無かったんだ・・・・・」
「私のせい?あんたの観察不足でしょう?」
「ってめー!」
美桜は一回、包丁をよけた。
「とりあえず、私は金持ちらしいことしてますから」