『金持ち心♀♂貧乏心』
美桜はベンチに座ると、急ぎ足でアイスを食べていた。
「照れ隠ししなくていいですよ?美桜ちゃん」
「うぅしゃいらね」
「プッ。言えてないし」
美桜はスプーンにアイスを取ると、櫂也のほうに向けた。
「はい。もう食べれないからあげる」
「はぁ?」
「はい。アーん」
美桜の行動にも驚くが、周りの視線が痛い。
「ん。うまいな」
「でしょう!?」
櫂也は顔を真っ赤にしながら食べた。
美桜は周りのことを分かっていない。
なら・・・と櫂也はスプーンにバニラをすくい。
「くえ」