『金持ち心♀♂貧乏心』
美桜は、櫂也を忘れたいのか、お見合いをしていた。
でも、無理に結婚はしないと美桜は言っている。
「あっ。ゴメン。もういい?」
「美桜?どうしたの?」
「タイムセールがあるんだ・・・夕飯の」
「夕飯をタイムセールで?」
「いつもじゃ無いんだけどね。井上と行ってるんだ。楽しいんだよ。井上がまた凄くて」
美桜は笑うと、手を振って、大学の門から出た。
「変わりすぎだと思うんだけど?」
莱華はそう呟くと、鞄の中に渡しそびれの資料を見つけた。
「あぁー渡しそびれた・・・私特製、プロフィール・・・」