『金持ち心♀♂貧乏心』
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「なんでしょうか。大吾郎さま、華さま」
「相変わらず、他人行儀だな。櫂也」
「すみません。慣れなくて・・・お父様、お母様」
「いいわ、ご無理はなさらないで」
櫂也はゆっくりと顔を上げた。
大広間のソファーに座る、戸籍上の両親。
「櫂也。今日はパーティーに出席してほしいのだが?」
「パーティーですか?」
華は立ち上がって、大広間から出ようとしていた。
「華。櫂也の服を用意してくれ」
「もう、手配済みですわ。」