『金持ち心♀♂貧乏心』
華は笑顔でそういい残し、大広間には、櫂也と大吾郎のみとなってしまった。
「櫂也。行ってくれるね」
「はい。それが俺に託された使命だと思います。」
大吾郎はどこか寂しげに頷くと、ソファーから立ち上がった。
「今日は、皇堂ファミリーも大道寺ファミリーも全員が出席するという話だ。心配は無いと思うが、失礼のないようにな」
「はい。羽美にも言っておきます」
櫂也はお辞儀を軽くすると、大広間から出た。
「華さま・・・。」
「イヤだわ、華さまなんて・・・。華か華さんでいいのに。まぁのちのち慣れていってね。じゃ、着替えてくれる?」
華の後ろには洋服を持ったメイドと靴を持ったメイドと・・・。と10人ほどのメイドが笑顔で待機していた。
「はぁ~カンベンしてよ」