『金持ち心♀♂貧乏心』
美桜は、莱華のとこまで歩いていた。
その間にも、ナンパ?的なことをされるが、相手にしない。
――ドンッ
「キャ」
美桜は思いっきり誰かにぶつかり、床に倒れこんだ。
「美桜さま、平気でいらっしゃいますか?」
「美桜さま、わたくしに手を」
「美桜さま」
「美桜さま」
美桜は耳を塞ぎたい気分だった。
あんたらに手なんか借りない。
自分で立ち上がってみせると・・。
「すみません。俺の不注意でした。大丈夫ですか?」