『金持ち心♀♂貧乏心』
「見てみて、造花が刺さってたわ」
「そうだな」
美桜は無表情だが、楽しんでいるように見える。
でもそれは、無理やり楽しんでるように見えて・・・。
「美桜。買い物の続き、していいか?」
「えぇ、いいわよ。終わりの直前になったら犬養に迎えにきてもらおう!」
櫂也は美桜のお嬢様的発言に、何も思わなくなっていた。
それ以上に彼女の言葉が気になって。
「櫂也!肥料でしょう?」
何故か惹かれていっている自分が分からなくて、櫂也は悩みに悩んでいた。