『金持ち心♀♂貧乏心』





_______________




その日の夜。



「あぁ、やぁ・・・うぅ・・・あぁ」




ベッドの上で、クッションを抱きながら美桜は唸っていた。




「やめて、やぁ!」




美桜は勢い良く起き上がると、荒れきった呼吸を整える。



首を掻き毟ったりもする。


あらゆる皮膚を掻き、キングサイズのベッドの上で、美桜は蹲った。




「刺されちゃう・・・・刺されるのヤダ・・・・ヤダ・・・」




美桜は涙を流すと、電気をリモコンでつけ、目薬をさした。



時計を見て、美桜は目薬を机の上に置く。



「また、2時間しか寝れなかった・・・」











< 89 / 188 >

この作品をシェア

pagetop