『金持ち心♀♂貧乏心』
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その日の夜。
「あぁ、やぁ・・・うぅ・・・あぁ」
ベッドの上で、クッションを抱きながら美桜は唸っていた。
「やめて、やぁ!」
美桜は勢い良く起き上がると、荒れきった呼吸を整える。
首を掻き毟ったりもする。
あらゆる皮膚を掻き、キングサイズのベッドの上で、美桜は蹲った。
「刺されちゃう・・・・刺されるのヤダ・・・・ヤダ・・・」
美桜は涙を流すと、電気をリモコンでつけ、目薬をさした。
時計を見て、美桜は目薬を机の上に置く。
「また、2時間しか寝れなかった・・・」