『金持ち心♀♂貧乏心』




美桜は、スーパーから視線を外した。



「あぁ!またカイヤくん見失った!
いつも、ここで見失うんだよな・・・」




美桜から少し離れた場所で、同じくらいの女がブツブツ言っていた。



美桜はその人の横を通り過ぎた。




彼女はさっきの男と同じ、公立高校の制服だった。



「金持ち・・・が公立・・・ますますありえない」




美桜は商店街を、早歩きで抜けた。





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