素直になれない二人
「ちょっ!!顔近いって!!」
「目、閉じろ」
「はぁ?あんた何言ってんの?有り得ないんだけど!!」
「うるせぇ」
弘毅はそう言うと無理矢理キスをしてきた。
「んっ…」
嫌だ、嫌だ…
舌が…
「んっ…ふぅ…」
制服の上から、胸を触ってくる太ももを這う手が気持ち悪い!!
その手が、スカートに入ろうとする時、思いっきり、弘毅を突き飛ばした。
「はぁ…はぁ…」
「いっ…。何すんだよ」
「こっちのセリフよ!!最っ低!!」
「続き、しよ」
「嫌っ」
弘毅は、笑いながら言ってきた。
「みんなにやらせてんだろ?いいじゃねぇか」
みんなにって??
「嫌って言ってるでしょ 離して!」
「何をいまさら」
「知らない!!みんなって誰?あたし、一回もそんな事したことないよ」
「うるせぇ、しらねぇよ」
あたしを、一瞥してまた舌を入れてきた。
弘毅は、あたしの制服の中に手を入れた。
もぞもぞと体を這う手が気持ち悪い…
弘毅が怖い… こんな人知らない…
嫌だ、嫌だよ…
「泣くんじゃねぇよ」
泣いてる?
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