きみがすきだから。


ふーやの顔があたしの顔の
横をとおり、

耳元にくる。

「愛羅、愛してる。」

きゅん。

甘くて低い声。

「誰も、愛してるっていってなんか
 頼んでないし~。」

「愛羅、だーいすき!」

「あたしも!」

「ずっとずっと大好きだから。」

「あたしも。」

「別れてっていってもおれ、
 愛羅から離れないから。」

「ちょっとまって。」

あたしは気づいた。
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