【仮】変態家庭教師のとなり。




くしゃくしゃって髪をかきあげる先生に、あたしはもうクラクラだった。



「…………脱がねぇの?」

「…………へ……?」


先生はあたしの羽織っているパーカーを指差して言った。


「まだ、いいかなあって…」

「やだ」



え………?


「脱げよ、沙良」

「……やだ」


やだよ。

脱げない。


麻美チャンに適うわけ無いんだもん。


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