【仮】変態家庭教師のとなり。
嫌なの…
先生が離れていくのが。
いくら好きって言われたって、彼女じゃないんだから不安でしょうがない。
だったらいっそのこと、先生の手でこの儚い恋なんか、終わらせて欲しかった。
「沙良は、……俺の彼女だ」
やっと唇を離して、先生は言った。
「なん…でっ…」
「俺は沙良と両思いだったって分かった日から、もう付き合ってるもんだと思ってたんだけどな」
先生はニコニコしながらあたしの頭に手を置いた。