【仮】変態家庭教師のとなり。




「沙良っ……」


なんで、今なの……


ねぇ、奏斗

なんでそんな目であたしを見るの?


まるでっ…


まるであたしが浮気したみたいじゃない。

そんな目で見ないでよ…

あたしが俯いて立っているとあたしの隣にいた彼が、あたしの背中を奏斗の方に押した。



「わっ……」


「お迎えだよ、沙良」


彼はあたしに微笑みながら言った。


沙良―――……


やっぱりこの人、あたしのこと……


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