隣の席の王子様!?

気づけば保健室にいた。
どうやら倒れたみたいだ。
あ、そういえば当真君に
告られたんだった。
すると保健室の先生がやってきた。
「あ、起きた?そういえば、
 当真君が運んで来てくれたのよ。
 すっごく心配してくれたのよ。
 いいわね、頭が良くてスポーツ万能
 でやさしくてぇ完璧な彼氏じゃん。
 みんなの憧れよ。」
そうだ。当真君は成績優秀、そしてサッカー部の次期首相。
まさに文武両道とはこういうことである。
そりゃぁ、モテるはずもある。 
「か、彼氏ってぇ...。」

「え、彼氏じゃないの?」

そういわれたので私はさっきの事を
全部話した。

「青春ね。私も学生時代に戻りたいわ。」
そういって先生は大事な会議があるといって
保健室を出た。
保健室は私一人となった。
ふと時計を見るともう部活が終わるころになっていた。
「そろそろ帰らなきゃ」
するとガラガラと誰かが入ってきた。
「と、当真君!?どうしたの?部活は?」

「もう終わったよ。それより大丈夫!?からだ?
 無理しなくていいんだよ。」

「だ、大丈夫ってぇ、あ、あんなこと言った当真君が悪いんじゃん!」

「あ、そうだよ、返事は?」

「え、えぇ...」

「やっぱぁ...だめ...かな?」


 


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