白いYシャツと夏空と君。




「お前の彼女だろ」


「そう勘違いしてるのはあちらの方だから…」



人事みたいに言う翔太の態度にゴローは顔を歪ませた。



「で、話って……?」


「………繭のこと、だ」




生ぬるい風邪が靡く
夕方でも暑いのは、やはり夏だからだろう。





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