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  「はい、カバン 忘れ物とかない?大丈夫?」


 「……」


  「気を付けて学校に行くのよ」


その母親の言葉にシュンスケは聞こえるか聞こえないか位の小さな声で返事をした…






 「カアサンボクハキョウシヌンダヨ… 」






  「えっ? 何っ?」


 「……」


  「とりあえず気を付けて学校に行くのよ 頑張ってね いってらっしゃい」


 「……」


靴を履きドアを開け外に出た、外に出るのも久しぶりだった、太陽がジリジリと暑かった、ドアを閉める時、母親の顔を見ると今まで見た事のない笑顔で笑っていた…


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