貴方なんて、もう。






──『別れよ』




気づけば、あたしの指はそう打っていた。


送信しましたの画面。
貴方はどんな顔で
このメールを見るんだろう。


きっと、舌打ちでもして、面倒そうに携帯を簡単に閉じてしまうんだろうな。


そうだね。
悠也は、あたしのことなんか愛してはくれていなかったもんね。






………今日は悠也の、



あたしの大好きな貴方の
大切な誕生日でした。







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