結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
《8》刻まれた証
~杏里side~
今朝の富田さんは私の顔を見るなり、頬を染めた。
「!?」
富田さんは私と洋貴さんを残して、ダイニングルームを出て行った。
洋貴さんは何食わぬ顔して、優雅な感じにコーヒーを飲む。
「こうして、朝食が黙って出て来るなんて最高ですね」
「・・・」
洋貴さんは一人,朝食を満喫。
私にしたら毎日の繰り返しだから、喜ぶコトでない。
実の親にコインロッカーに捨てられ、施設育ちの洋貴さん。
ぬくぬくの温室育ちの私には想像出来ない苦労をずっとして来たのかな。
「!?」
富田さんは私と洋貴さんを残して、ダイニングルームを出て行った。
洋貴さんは何食わぬ顔して、優雅な感じにコーヒーを飲む。
「こうして、朝食が黙って出て来るなんて最高ですね」
「・・・」
洋貴さんは一人,朝食を満喫。
私にしたら毎日の繰り返しだから、喜ぶコトでない。
実の親にコインロッカーに捨てられ、施設育ちの洋貴さん。
ぬくぬくの温室育ちの私には想像出来ない苦労をずっとして来たのかな。