結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
彼のおかげでお飾り社長から脱出出来るかも知れない。



「色々、お気遣いをありがとうございます」



「・・・唯のオオカミさんじゃないだろ?少しは…俺をスキになった?」


「へっ、あ・・・」



突然、キャラ変えし始める洋貴さん。
私はジャスミンティーを吹き出し、書類の上に零してしまった。


「布巾…持って来る」


「ティッシュで拭きます!!」



「…先に俺に書類を貸して下さい!!」



「あ、はい」


濡れた書類を私は洋貴さんに渡した。
彼は給湯室に慌てて、駆け込む。
< 110 / 207 >

この作品をシェア

pagetop