結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
天井からぶら下がった和風の照明の豆電球だけの部屋。


私はバスタオルを巻いたまま布団の中に入った。


「……」


洋貴さんはいきなり私の身体に覆いかぶさる。


「ち、ちょっと待って下さい!!」


「……何を待つんだ?」


「え、あ…」


洋貴さんは私の唇を唇で塞ぐ。

久しぶりに交わすキス・・・



優しく啄ばむようなキスを何度も繰返して、私の緊張を解してゆく。

キスしながら私の身体を隠していたバスタオルを剥ぐ。


私は慌てて胸を両手で隠した。


< 124 / 207 >

この作品をシェア

pagetop