結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
邸宅に戻ると、血相と変えて、富田が玄関先に出て来た。



「大変です!!洋貴様…お嬢様が・・・!!?」



「どうした??」



「薬物入りのワインをお嬢様が…」



「ハァ!!?」



「恒雄様の命令で…あなたに飲ませようとした…ワインです…」



「杏里は何処に居る??」


「厨房です…」


俺は慌てて、富田と厨房に急いだ。


会社から去ろうとする俺を富田に始末させようなんて…
自分の手は汚さず、他人の手を汚す遣り方は汚すぎるぞ!!

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