結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
厨房のシェフたちも床に倒れ込み気を失う杏里に右往左往していた。


「クスリは何だ?富田!!」


「薬品の名前までは…!!?」


「くそっ…。杏里が飲んで何分経つ?」


「10分ぐらいかと…」


「……」


俺は倒れた杏里を抱き上げた。



「知り合いの医者のトコに行く!!」


俺は杏里をお姫様抱っこして、車へと急いだ。


薬品名は分からないが…1時間以内に胃を洗浄しなくては杏里の命に関わる。

後部座席に杏里を乗せて、猛スピードで車を走らせた。


向かった先は知り合いのドクターが開業する小さな診察所。


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