結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
「食欲ないのか?杏里」


「うん…」


洋貴さんが私の額に手を乗せる。


「少し熱っぽいな…」


「喉は痛くないけど…」


急に洋貴さんは立ち上がって、診察室の方に行っちゃった。
紙コップを手に休憩室に戻って来る。


「コレに尿を入れて来い…。妊娠検査する」


「男と女が結婚したんだ…妊娠は有り得るね…」


「そうだな~俺と厚保也みたいに男同士じゃあないし」

桜庭先生と厚保也さんは私たちを冷やかす。


「///」


私は洋貴さんから紙コップを受け取って、お手洗いに。
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