結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
「奈央さん…美人…ですね」



「美人だ…」



俺は杏里の言葉に相槌する。

りんごを果物ナイフで剥きながら、沈黙。



「…美人だけど…洋貴さんは私の旦那様です…誰にも渡しません」


俺の抱きつく杏里。



「おい??俺は刃物持ってるんだ!?危ないだろ??」



「・・・」



杏里は俺に叱られて、半分ベソをかき、身体を離す。


反応が子供っぽいけど。
杏里の嫉妬心に俺は嬉しさが込み上げる。






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