結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》

「キスして・・・」



杏里が初めて俺にキスをねだった。


「気分は悪くないのか?」


「うん」


丸剥きしたりんごを齧り、俺は杏里にキス。


齧ったりんごの欠片を口移しで食べさせる。


俺の好む女ではなかった杏里。


でも、今は…そんな女に妻にして、俺は溺愛。


子供も授かったーーー・・・



「美味しいか?」


「もっと、食べさせて…」



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