結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
私も…もうすぐで母親になる。



赤ちゃんを迎える準備品が整っていた。


まだ使用されていないベビーベットを二人で見つめる。



「男かな?女かな?」


洋貴さんも心待ちにしていた。


性別は分かっているんだけど、あえて私たちは聞かなかった。


「名前はもうキメているんですよね~」


「幾つか候補はある・・・」



「そうですか・・・」


私は胸よりも大きくなったお腹を摩り、まだ見ぬ赤ちゃんを慈しむ。


洋貴さんの手が加わり、二人で…新たな命の誕生を待ちわびた。
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