結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
初めて入るホテルのスイートルーム。


私たちが部屋に足を踏み入れたとたん、部屋には自動的に照明が点く。


私は洋貴さんに強引に手を引かれて、奥へと入っていく。



座り心地の良さそうな白のレザーソファーが置かれたリビング。



ガラス窓は遮光カーテンで固く目隠しをされていた。



「此処から見る夜景も多分、ステキですよ」


「えっ!?」



洋貴さんはそう私の耳元で囁いた。

彼の声は耳奥に甘く響き、私の鼓膜を震わせる。


洋貴さんは一気にカーテンを引いた。


「!!!?」











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