結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
彼に羽交い絞めにされる私。


ガラスにピッタリと身体を付けた私には何処にも逃げ場がない。



背中には冷たい汗が滲む。



「洋貴さん・・・あまり…くっつかないで下さい」


「・・・分かった…じゃあ…俺を見ろ」



「え、あ…」


私は洋貴さんの方の振り返る。


「!!?」


肩越しにいきなり…唇を奪われた。
オオカミさんは早速、牙を剥く。


でもこの体勢でキスするのは少し辛い。


洋貴さんは軽く唇を重ねただけで、すぐさま唇を離し、身体も離した。


私は慌てて、洋貴さんの方に身体を向け、けん制の構え。





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