結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
「ふっ」


洋貴さんはそんな私に向かって軽く笑う。
バカにしたような感じの笑いに私は少し腹が立つ。



「俺は…浴槽に水を張って来る」


「・・・///」


洋貴さんはそのまま、私の脇を通り過ぎて、奥のバスルームに消えた。



私はソファーに座り込み、彼が戻って来るのを待つ。



このスイートでお泊まりするのかーーー・・・


そう思うと全身が緊張で硬直。



そうだ…執事の富田さんに連絡しなきゃ~


まさか…一回目のデートでお泊りするなんて思ってもなかった。
< 47 / 207 >

この作品をシェア

pagetop