結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
心臓はどうにか落ち着いたが、身体の昂ぶりは消せないまま、バスローブを着て、杏里の待つベットルームへ。



「!!?」


大きなダブルベットの布団の上で杏里は横たえ、スヤスヤと寝息を立てて眠っていた。



無防備にバスローブを乱し、胸の谷間を見せる杏里。



「・・・」



俺はオオカミだと最初に言ってやったのに…この警戒心の薄さ。
半分、呆れた。



杏里のそばに転がり、身体を寄せる。
杏里は規則正しい寝息を俺に聞かせて、無防備な姿。


俺は杏里の乱れたバスローブを直し、しっかりと胸の谷間を隠した。
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