結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
洋貴さんはソファーに鞄を置き…中から変な機械を取り出した。


「これは何ですか?」


「盗聴器発見器だ…」
私の耳元で囁く。

「えっ!!?」



洋貴さんは発見器のスィッチをオン。
私の部屋に仕掛けられた盗聴器を探し始める。



「嘘!!?」



私の部屋のあちこちから盗聴器が出て来た。



エアコンのリモコン、ベットの下、テーブルの下、液晶テレビの後ろ・・・
ともかく驚きの数!!?



でも…洋貴さんはそのまま外さず放置。



「どうして?外さないんですか??」


「外せば…怪しまれる」



洋貴さんが再び、私の耳元で囁く。
くぐもった洋貴さんの声が私の鼓膜を擽った。






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