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「教えて教えて教えて教えて〜!!」

何度も何度もそう騒ぐあたしに先輩は、「頭の弱ぇバカ女だな」と、また足を止め振り返った。

そして、一気に顔が近付いたかと思ったら、あたしと先輩の唇が触れた。


こ、これって…!!!


「アホ」

チュッと可愛い音をたてたあと、先輩は尽かさずそう言って階段を降りて行った。


ボッと顔が赤くなる。

ふぁ…ファーストキス!

好きな人としちゃったよ!ヤバいよ!え、そういうことなの!?


一気にテンションが頂点に増したあたしは一気に階段を駆け降りて、


「先輩だいすきーっ!」

先輩の背中に飛びついた。


「ばっ…!あぶねーだろ!」

あたしの頬は緩みっぱなし。





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