Color
「お昼、どこで食べる?」
「どこでも」
「彰吾(ショウゴ)決めていいよ?」
わかる。次の言葉が、
「じゃあ屋上」
わかってしまう。
わたしは笑顔で「じゃあ屋上行こう」と言って、屋上にふたりで向かった。
屋上に足を踏み入れると、清々しい風が優しく吹いていた。
そして、どこまでも広がる青く綺麗な空があった。
今日のような天気の日は、屋上が賑わう。
友達同士で食べてる人、恋人同士で食べてる人とか、みんなそれぞれ楽しそうに過ごしている。