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見渡すと中には自分の友達の姿もある。そして、彰吾の友達の姿もチラホラと。
「これ、彰吾の分ね」
「はい」と言ってお弁当を彰吾に手渡す。
「悪いから良いって言ったのに」
「良いの。わたしが好きで作っただけだから」
「ごめんな」
困った顔をして、彰吾はそう言った。
謝らないで、と伝えてわたしはいただきますをした。
そして彰吾もわたしのあとを続いていただきますをして食べ始めた。
「美味しい?」と、わたしが聞くと彰吾は「うん」と、頷いてくれた。
単純なわたしはそれだけで、嬉しくなってしまう。