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「それ、頂戴」

「…………頂戴?」

「食べるから」

「だからね、彰吾。わたしの話し聞いて―――…」


そこまで言って、しまった!!と思ったわたしは慌てて自分の口を塞いだ。

わたしの話しを聞いていたのか、なんてそんなの彰吾に聞かなくても分かってる。

とても、浅はかな発言をしてしまった。


彰吾からしたら、失礼極まりない。

わたしの話しを聞いて、とかそんなような言葉は自分の中でNGワードだったから、凄く焦った。


「焦げたとかどっちでも良いんだけど」

「…………」

一度、ミスをすると次もするんじゃないかとハラハラして、なかなか答えることが出来なかった。





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